生後1ケ月の女児。生下時より右側腰背部より右側下肢にかけて皮疹が存在し, 近医にて抗生物質の内服, 外用にて経過をみていたが軽快せず, 当科紹介となる。
初診時所見: 右腰背部から右下肢外側にかけて, 充実性丘疹が列序性に存在する。組織所見では好酸球の浸潤を伴った表皮内水疱を認めた。臨床症状と組織所見より色素失調症の第1期と診断した。家族内で同症なし。色素失調症の報告は少なく, 好酸球が表皮内に浸潤して微小膿瘍を作るメカニズムの解明など, 今後さらに症例の蓄積と臨床研究が必要であると考えられた。
