本研究は, コンピュータ利用設計 (Computer Aided Design, CAD) 用数理モデルによってロータリ耕うん用なた刃を設計する手法を開発することが目的である。本報では, 生産工程の中でわん曲部のわん曲前後の角度要素及び刃首部の曲線と直刃部の刃縁曲線との交点を求める設計手法を解明し, なた刃峯部曲線の設計理論式を提案した。また, 本研究による諸式と既知理論式を組合わせることにより, 29個の設計条件を選択して, なた刃形状を決める寸法と角度要素の理論式により求める数理モデルを提案した。これらを人間の思考プロセスにしたがって諸式に代入し, なた刃の企画設計をコンピュータで行うと共に, XYプロッタで製図完了までのフローチャートと, マイコン用のプログラムを開発した。