臨床血液
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総説
造血幹細胞移植後長期生存者に推奨されるスクリーニングおよび予防診療
Navneet S. MAJHAILJ. Douglas RIZZOStephanie J. LEEMahmoud ALJURF熱田 由子Carmem BONFIMLinda J. BURNSNaeem CHAUDHRIStella DAVIES岡本 真一郎Adriana SEBERGerard SOCIEJeff SZERMaria Teresa VAN LINTJohn R. WINGARDAndre TICHELLI国際造血細胞移植登録機構米国造血細胞移植学会欧州造血細胞移植グループアジア太平洋造血細胞移植グループオーストラリア・ニュージーランド血液骨髄移植学会地中海東岸血液骨髄移植グループブラジル血液骨髄移植学会
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2014 年 55 巻 6 号 p. 607-632

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抄録

造血細胞移植(HCT)技術及び支持療法の進歩が,HCT後の長期生存の改善を来たした。移植の新たな適応,臍帯血などの新しい細胞ソースの導入,あるいは高齢の患者を対象とした強度を緩和した前処置を用いた移植の導入も,HCT後生存者数の増加に貢献してきた。しかし,移植後生存者は,移植前,移植時,移植後の暴露や危険因子により晩期合併症のリスクにさらされている。HCT生存者に対するスクリーニング及び予防診療のガイドラインが2006年に発表された。移植専門家からなる国際グループが2011年に召集され,移植実務の変化やこのガイドラインの国際的な適用性を考慮しながら,現在の文献を検討し,ガイドラインを更新した。本報告では,自家及び同種HCTの小児及び成人生存者に対するスクリーニング及び予防診療の推奨の最新ガイドラインである。

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© 2014 一般社団法人 日本血液学会
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