1966 年 87 巻 11 号 p. 1206-1208,A68
ニセアカシヤの葉のフラボノイド成分には1925年服部の得たアカシイン(I)および1954年にFreudenbergの見いだしたアカセチソートリオシド(III)がある。著者らはニセアカシヤの葉のメタノール抽出液のペーパークロマトグラフから,これらの成分以外になお2種の微量フェノール性成分の存在することが予想されたので,それらの微量成分を単離し,主としてぺーパークロマトグラフによって検索を試み,アピゲニン-ビオシド(II),mp257°~258℃とアピゲニン-トリオシド(IV),mp196°~200℃を得て,その構造を明らかにした。
さらにこれらのフラギノイド成分のほかに多量のn-ヘキサコシルアルコールを得た。
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