日本化學雜誌
Online ISSN : 2185-0917
Print ISSN : 0369-5387
ISSN-L : 0369-5387
ニセアカシヤの葉-の成分
久保田 尚志長谷 綱男
著者情報
ジャーナル フリー

1966 年 87 巻 11 号 p. 1206-1208,A68

詳細
抄録

ニセアカシヤの葉のフラボノイド成分には1925年服部の得たアカシイン(I)および1954年にFreudenbergの見いだしたアカセチソートリオシド(III)がある。著者らはニセアカシヤの葉のメタノール抽出液のペーパークロマトグラフから,これらの成分以外になお2種の微量フェノール性成分の存在することが予想されたので,それらの微量成分を単離し,主としてぺーパークロマトグラフによって検索を試み,アピゲニン-ビオシド(II),mp257°~258℃とアピゲニン-トリオシド(IV),mp196°~200℃を得て,その構造を明らかにした。
さらにこれらのフラギノイド成分のほかに多量のn-ヘキサコシルアルコールを得た。

著者関連情報

この記事は最新の被引用情報を取得できません。

© The Chemical Society of Japan
前の記事 次の記事
feedback
Top