1995 年 21 巻 3 号 p. 514-520
空気中において水平1列に配列した水平円柱群の自然対流熱伝達特性について実験的に考察した.
3本配列および9本配列円柱群の双方に関して, 配列間隙を種々変化させて個々の円柱の熱伝達係数を測定した.その結果, 群の外端に位置する円柱とは明らかに差異があるものの, それ以外の他の円柱の熱伝達係数は互いにほぼ等しいことがわかった.
そこで, 熱伝達係数に及ぼす円柱間隙の影響について簡単な考察を加え, それに基づいて上述の2種類の熱伝達係数に対して各々相関式を提出した.両相関式により熱伝達係数の全実験値が良好に表示し得た.