西日本皮膚科
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ラウンドテーブルディスカッション
—農村と皮膚—
II. 蚊と皮膚
蚊の昆虫学
茂木 幹義
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1987 年 49 巻 2 号 p. 242-245

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抄録

日本には約110種の蚊が産する。その中で医学的に重要なのは, 幼虫(ボウフラ)が人里近くの水域に発生し, 雌成虫がヒトから好んで吸血する種である。西日本ではアカイエカ(南西諸島ではネッタイイエカにおきかわる), チカイエカ, コガタアカイエカ, ヒトスジシマカなどが最も重要である。これらの種は生態がことなるので, その被害に対する効果的対策もことなる。雌成虫が吸血源となる動物を発見して完了するまでの過程は複雑で, わかつていない点もある。

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© 1987 日本皮膚科学会西部支部
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