1978 年 25 巻 4 号 p. 226-230
筋肉蛋白質ミオシンBと大豆蛋白質CIFについて加熱ゲル形成を検討した結果,次のようになった。
(1) ミオシンBの加熱ゲル形成は蛋白質濃度15mg/mlで70℃,4分, CIFのそれは50mg/mlで100℃,10分で開始することが判明した。
(2) 両蛋白質が共存した場合,単独ではゲルを形成しないような条件下でもゲルを形成し,また,共存によってより強固なゲルを形成するような両蛋白質間相互作用が推察された。
(3) ミオシンのヘビーチェーンのほとんどがすべてがゲル形成に直接関与していることが確認された。