頭頸部腫瘍
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舌扁平上皮癌T1, T2症例における頸部リンパ節転移の病理組織学的検討
佐藤 仁藤井 英治山田 隆文石井 純一三村 将文小林 裕宮下 直也藤波 宏治八木原 一博和田森 匡岩城 博天笠 光雄岡田 憲彦
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1993 年 19 巻 2 号 p. 183-187

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抄録

1978年より1988年までの11年間に東京医科歯科大学歯学部第一口腔外科を受診した舌扁平上皮癌1次症例 (177例) のうち, T1 (56例), T2 (80例) 症例の生検標本を病理組織学的 (WHO分類, Y-K分類) に2検索し, 後発頸部リンパ節転移 (以後, 後発頸転移と略) との関係を検討した。後発頸転移は, WHO分類, Y-K分類とも Grade が進むにつれ増加していた。治療法別にみると, 後発頸転移は, 外科療法群に比べ放射線療法群に多かった。放射線療法群では, WHO分類 Grade IIIならびにY-K分類 Grade 4C, 4Dに後発頸転移例が多い傾向であったが, 外科療法群では, 一定の傾向はみられなかった。

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© 日本頭頸部癌学会
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