情報地質
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論 説
種の生存期間を離散的にデータ処理するためのブール代数 -タプルの式への変換-
塩野 清治 山口 久美子
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2023 年 34 巻 1 号 p. 3-11

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抄録

著者ら(塩野・山口, 2022)はタクソンΣの生存期間Tを,Σに含まれる種の出現時刻と絶滅時刻を端点とする小区間に直和分割したとき,種の生存期間は小区間の和集合として表現できることや種の生存期間に関する集合演算は,空集合,単一の小区間,複数の小区間の和集合からなる集合TM 上の演算であることを示した.本稿では集合TM 上の演算をブール代数の観点から考察し,次のような結果をえた.⑴集合TM は零元を∅,単位元をTとするブール代数である.⑵Tn個の小区間に分割したとき,ブール代数TM B = {0,1}の直積集合Bn と同型である.⑶Bn からTM へのブール同型写像を使うと,TM の元に関する集合演算はコンピュータ処理に適したタプル(Bn の元)の計算に変換できる.

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© 2023 日本情報地質学会
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